『社会変革の時代の新しい地方創生』を目指して。
~全ては『Well -beingなまちづくり』への挑戦から~
新年明けましておめでとうございます。コロナ禍、国際紛争による原油・物価高騰、頻発・激甚化する自然災害発生等の厳しい世相が続きましたが、皆様には穏やかな初春をお迎えのことと存じます。また、日頃の町政への温かいご理解とご協力に対し心より感謝申し上げる次第です。
さて、『地方創生』が叫ばれて10年が経過しましたが、人口減少の抑制、まちの特徴を活かす広域連携での効果等の掲げられた目標については、全国的には充分な成果が得られていないと受け止めています。その理念には大いに賛同するところですが、残念ながら『地方あっての国である。』という価値観が国民の共有する思いとはなっていないように感じています。改めて、町政5期目の負託を重く受け止めながら、国と地方の信頼関係による自主・自立的な施策の展開の重要性を認識するところです。
一方、本町の現状につきましては、人口の自然減が大きくなり、これまでどおりの社会増ではカバーしきれない状況なのが気掛りですが、今のところ子どもの数・生産年齢人口や税収は堅調に推移しています。また、財政の安定に寄与している『ふるさと寄附金』も25億円前後で維持されており、『Well -beingなまちづくり』につなげる町政課題の解決や、厳しさの募る生活弱者や事業所への支援等にも町独自の取組を可能にしているところです。
また、国策に目を向ければ、社会変革の時代を象徴する課題である『デジタル行財政改革』への対応が急務となっています。今後の働き手不足や少子高齢化・個人ニーズの多様化・デジタル技術(AI・5G・クラウド等)の進展を踏まえた強靭な行政への転換は待ったなしの課題です。さらに、『新しい地方創生』の基本構想の検討も始まり、農業・観光業の高付加価値化や企業の地方進出の促進、交通サービスの維持向上等、大胆な地域経営につながる取組に期待が生まれています。決して受け身にならないという高い志と覚悟が求められていると認識するところです。
当然ですが、このように社会環境が激しく変化する現状にあっても、本町が持つ特徴である健康意識の高さに支えられた『元気で長生きなまち』や、学力向上等による『教育のブランド化』、地域ポテンシャルを活かした『賑わいの拠点創出』等の着実な推進を図ってまいります。そして、目標とする『Well -beingなまちづくり』を謳いながら、新たな変革の時代に向けた挑戦的な視点を大切にして、確かな成果に共感が生まれるよう全力投球してまいる所存です。また、昨年の町長選挙での新しい時代に向けた公約とした、学校給食の無償化(R7年度実施予定)、みやぎ県南中核病院での分娩復活、広域Wi-fiネットワーク(全町無料)等についても、全て『Well -beingなまちづくり』への挑戦から始まることへの理解の共有が重要です。
結びに、本町の限りない発展と皆様のご健勝とご多幸を祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。今年も宜しくお願い申し上げます。
令和7年1月1日