~認めあい・支えあい・活かしあう~
 『誰一人取り残さない』決意と ひと・まち・桜が咲きほこる先進のまちを目指して

 新年あけましておめでとうございます。これまで経験したことのないコロナ禍の影響により、例年とは異なる密になれない初春をお迎えのご家庭も多いことと存じます。
 さて、昨年は東京オリ・パラ開催に向けて明るい話題と活力のみなぎる年として、期待を込めたスタートを切ったところでした。しかし、2月下旬以降の新型コロナウイルス感染症拡大のなかで、学校が臨時休業となり社会経済活動も長く停滞する事態となりました。年末には国内での累計感染者が20万人に近づき、死亡者も3千人になろうとしています。大都市仙台を抱える本県においても感染拡大が続き、本町でも感染者の増加が心配されました。この社会不安の解消のためには、治療薬の承認とワクチン接種の開始が必須条件ですが、明確な政府発表が待たれるところです。
 そして現状としては、コロナ禍の克服とともにアフターコロナの社会像を描くことが強く求められていると認識しています。特に、人口減少と少子高齢化が同時に進み、課題の複雑化・多様化に悩む地方社会にとっては、環境の変化への対応という危機意識が極めて重要な視点になったと受け止めています。
 そしてさらに懸念されることは、社会的な弱者を取り巻く現実の一層の厳しさではないかと考えています。折しも昨年6月に社会福祉法の改正が成立し、制度や分野の縦割りを超えた「地域共生社会」の実現に向け「断らない相談支援」の創設が盛り込まれたところです。今後は、社会的包摂の推進やSDGsの掲げる「誰一人取り残さない」ことが大切になることは疑う余地のないことです。
 それでは、このようななかでの今年の本町の取り組みですが、仙南地域の中心にあって拠点性や利便性を存分に生かした「ひと・まち・桜が咲きほこる先進のまち」を引き続き目指してまいります。そのうえで、本町の特徴でもある人口や子どもの数、並びに働き手の維持に努めながら、小さな町でも広域的に大きな役割を果たすスーパータウンとしての存在をより確かなものにしてまいる所存です。
 具体的な重点施策としては、
⑴コロナ禍対策としての経済・生活支援の継続
⑵防災・減災の充実と命と生活の安全確保
⑶地域コミュニティの維持と新たな自治のしくみづくり
⑷地域医療体制の強化と健康づくりの普及
⑸高齢者や障がい者等が住み慣れた地域で安心して暮らせる総合的福祉の展開
⑹安心して産み育てられる環境づくりと子育てのブランド化
⑺桜プロジェクトと白石川河川敷活用並びにサイクルツーリズムの推進
⑻地域産業の活性化と働く場づくりと起業・創業支援
⑼次世代につなぐ学校教育のブランド化と生涯学習の充実
⑽地方創生の推進とSDGs・Society5.0実現に向けた先端技術の活用
以上、これまでの行政経験と経営感覚を生かした官民一体の発想を大切に、人と人をつなぐ温もりのある町政経営に徹してまいりたいと考えています。
 結びに、今後ともまちづくりの理念である「認めあい・支えあい・活かしあう」を高く掲げながら、本町の限りない発展のために全力投球してまいる決意です。町民の皆様のご健勝とご多幸を祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もよろしくお願い申し上げます。

                                  2021年1月1日

 

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