熱中症とは

 熱中症は、高温多湿な環境に長く居ることで、徐々に体内に水分や塩分バランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく室内で何もしていない時でも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡したりすることもあります。

 熱中症について、正しく知識を身につけ、体調の変化に気をつけるとともに、周囲にも気を配り、熱中症による健康被害を防ぎましょう。

 

特に注意したい方々●子ども
 体温調節能力が十分に発達していないので、気を配る必要があります。
●高齢者
 熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。暑さや水分不足に対する感覚機能や、からだの調節機能も低下しているので、注意が必要です。
●障がいのあるかた
 自ら症状を訴えられない場合があるため、特に配慮しましょう。

 

熱中症の症状

めまい、立ちくらみ、生あくび、大量の発汗、筋肉痛、筋肉のこむら返り

 

▶症状が進むと・・・

頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、判断力低下、集中力低下、虚脱感

▶重症になると・・

返事がおかしい、意識消失、けいれん、からだが熱い

 

熱中症が疑われるときの対応(主な応急処置)

涼しい場所へ避難

エアコンが効いている室内や風通しの良い日陰など涼しい場所へ避難。

からだを冷やす

衣服をゆるめ、からだを冷やす(特に、首の回り、脇の下、足の付け根など)。

水分補給

水分・塩分、経口補水液などを補給する。

 

(注意)応急処置をしても症状が改善されない場合は、医療機関に受診しましょう。
自力で水が飲めない、呼びかけに対し返事がおかしいときは、ためらわず救急車を呼びましょう。

 

熱中症を予防しましょう

 熱中症の予防には、暑さを避けることと水分補給が大切です。

 また、シーズンを通して暑さに負けない丈夫な体づくりを続けることで熱中症を防ぐことができます。

 

(1)暑さを避けましょう

・扇風機やエアコンを適切に使用し温度を調節

・遮光カーテン、すだれ、打ち水を利用

・外出時には日傘や帽子を着用

・天気の良い日は日陰の利用、こまめな休憩

・吸湿性・速乾性のある通気性のよい衣服を着用

・保冷剤、氷、冷たいタオルなどで、からだを冷やす

 

(2)こまめに水分を補給しましょう

・室内でも、外出時でも、のどの渇きを感じていなくてもこまめに水分を補給

 

(3)丈夫な体づくりを続けましょう

  ・塩分を程よくとる

  ・睡眠環境を整え、ぐっすり眠る

  ・バランスの良い食事をとる

 

(参考) 厚生労働省の「熱中症を防ぐために知っておきたいこと 熱中症予防のための情報・資料サイト」には、熱中症予防についてや、熱中症が疑われる人を見かけた場合の対処法などの情報や、リーフレットが掲載されています。ぜひご活用ください。

厚生労働省 熱中症を防ぐために知っておきたいこと 熱中症予防のための情報・資料サイト(外部ページ)

 

熱中症警戒アラートを活用

 環境省と気象庁は、熱中症予防の情報発信として、「熱中症警戒アラート」を全国で実施しています。

 自分で指定した観測地点の熱中症警戒アラート情報や、暑さ指数(WBGT)の予測値および実況値が受け取れるメール配信サービスの登録も可能ですので、下記サイトをご活用ください。

 今年度の情報発信は、令和7年4月23日(水曜日)から行われています。

 

 環境省熱中症予防情報サイト(外部ページ)

 

(指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)について)「熱中症特別警戒アラート」が発表された場合、指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)が開放されます。
詳しくはこちら