更新日:2013年2月13日
金ケ瀬薬師堂

勧請年代は不詳ですが、文明年間(1469年〜1487年)の干ばつの際に、高橋与右エ門という人がこの堂にこもり、雨を降らせたと伝えられていることから、与右エ門薬師、雨乞い薬師とも呼ばれています。
境内には、二十もの古碑が建てられており、文化財として価値あるものばかりです。
宝亀山 最勝院

室町時代末期の天正年間(1580年代)の創建と伝えられ蔵王町宮の蓮蔵寺4世実専和尚が、後継者に蓮蔵寺を譲り、隠居寺として寛永2年(1626)に中興開山しました。
境内にある「聖天堂」の本尊、大聖歓喜天双身天王は双身の天女像で、豊作の神として雨乞いの霊験あらたかであるといわれています。この寺には戌辰の侠客・浅草宇一郎の墓が守られています。通称「西の寺」。
吉祥山 繁昌院

慶長10年(1605年)開山で、本堂には平安時代末期の作品とされる金箔寄木造りの阿弥陀如来坐像が祀られています。細やかで均整のとれた美しさがある彫刻で、昭和52年に町の文化財に指定されました。
県内有数の坐禅堂あり、一般の方が坐禅を体験することができます。通称「東の寺」。
光澤山 明増寺
町内に現存する寺の中で最も歴史が古く、嘉禄2(1226)年の創建である。本尊阿弥陀如来立像は京都の仏師重宗の銘があり、すぐれた仏像として名高い。
医王山 持明院
天文2(1533)年創建。裏山の横穴にまつられている観音は「穴観音」と呼ばれ、耳だれに霊験があるといわれている。
大谷山 安浄寺
天正2(1576)年創建。元は広瀬町にあり、当時は白石川の分流が側を流れていたという。そこから移った年代は不明だが、現在は桜の名所として地域の人々の目を楽しませている。
月戴山 宝泉寺
天正5(1577)創建。本尊釈迦如来の外脇仏として子育て観音があるが、子供を抱くこの観音はキリシタン禁教時代のマリア観音に通じるものとして注目されている。
滝王山 教性院
元和2(1616)年創建。境内には相模国大山より勧請した不動堂や同じ小山田村にあった「長寿院」の碑文も残っている。
竹嶺山 香林寺
慶安2(1649)年創建。運慶作といわれる聖徳太子像や西国三十三観音像、文治の役で戦死した照井太郎高直の位牌など、3つの廃寺(太子庵、洞秀院、大林寺)を受け継ぐ寺である。また、金ヶ瀬薬師堂も所管している。
如意輪観音堂
元禄年中(1688〜1703)創建。江戸時代、大河原宿の西の入口にあるとともに白石川の船便乗降場に続いていたこともあって、境内の広場は旅人の小休所であった。現在は最勝院の管轄である。