2026年2月2日 町長コラム(広報おおがわら令和8年2月号「さくら並木」)

格差への対応と枠組みを越えた連携への挑戦。
~本町の特徴や財政力を活かした、困難な地域課題解決に向けて果たすべき役割~

 (公財)宮城県市町村振興協会が年度毎に発行する『市町村概要みやぎ』には、市町村の現状を比較できる重要な指数が掲載されています。人口や高齢化率のほか、こどもの数や生産年齢人口・財政力指数や住民一人当たりの所得・賑わいを示す商業販売額等の推移に注目しています。本町の指数は総じて高い状況にありますが、市町村間の格差が急速に拡大している現実に驚きと不安を感じています。このことが、連携を困難にする要因になることと懸念されてなりません。
 一方、本町の財政状況については、150億円を上回る決算見込みであり、財政調整基金は、約22億円で全基金総額も約56億円となっています。多額となっているふるさと寄附金が寄与している結果ですが、『地域をリードする先進的でWell-beingなまちづくり』推進への財政面での貢献につながっています。今後の財政需要や地方創生・自治体DXへの取組に向けて、引き続き安定した財政運営をしていきたいと考えています。
 また、格差の拡大は市町村間ばかりではなく地域や組織も含めて社会全体に及んでいるものと受け止めています。克服は困難な課題ではありますが、本町の持つ特徴である中心性(地理的位置・行政)・拠点性(医療・教育文化)・利便性(交通・商業と賑わい)を広域連携や官民連携につなげることが求められていると認識してきたところです。
 さて、格差拡大の要因の一つである、人口減少・少子高齢化への対応として、人と人・人と地域・地域と地域をつなぐ役割が重要です。本町が現在進めている白石川右岸河川敷等整備事業の『賑わい交流拠点施設整備』は、『Well-beingなまちづくり』に加えて広域的につなぐ役割を持つものとして理解され、国・県の評価のもとに進められてきたものです。これまでに、支障木の伐採や荒整地・天端の舗装や中州の撤去等に加えて、盛土に必要な膨大な土の確保・搬入等の多大な支援を受けています。今後も、補助金等の活用について引き続きご助力いただくことになります。これまでの枠を越えた連携事業として、今後とも国・県・町・民間の力を合わせた事業として進捗が図られます。
 次に、昨年紹介した『仙南医療圏地域医療推進協議会』の今後の果たすべき役割についてです。みやぎ県南中核病院は、1市3町(角田・柴田・村田・大河原)を開設者とする企業団ですが、急性期医療を一手に担う『命を守る最後のとりで』として大切な使命を果たしています。この協議会を中心に、財政的な赤字部門となる救急医療への対応(開設者以外の市町の応分の負担)や新たな町(蔵王・七ヶ宿)の企業団への参入、さらに悲願だった分娩の再開(令和8年7月から)等に伴う議論が急がれています。構成市町の枠組みを越えて仙南医療圏全体の命を守る共通認識が持たれています。
 やはり、多岐にわたる困難な地域課題の解決に向けて本町の果たすべき役割は益々大きくなっているのが現実です。町民の皆さんの高い理解と後押しが必要であり、シビックプライドの醸成に繋がることを心より願うこの頃です。
                                            (1月19日記)

2026年2月2日 | コメント(0)

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