2025年11月25日 町長コラム(広報おおがわら令和7年12月号「さくら並木」)

いよいよ『子ども第三の居場所(おおがわらきち)』が開所。
~みんなが、みんなのこどもを育てる社会を目指して~

 以前にもお知らせしました『子ども第三の居場所(おおがわらきち)』が、NPO 法人アスイク及び(公財)日本財団の支援・援助により11月28日に開所の運びとなりました。アスイクは、東日本大震災等をきっかけに浮き彫りとなったこどもの抱える様々な課題の解決に向けて、自治体との協働により子育て支援の実践に努めています。
 また、本町にも関わる取組として法律に基づき県からの委託を受けた、貧困世帯の負の連鎖を防ぐための『こどもの学習支援事業』や総合相談機能を持つ組織(YuRaRi(ゆらり))において、こども・若者・家族の困り事への相談支援も担い、多角的にこどもの居場所づくりにご尽力いただいています。
 本町は去る5月23日に、アスイク及び日本財団との『子ども第三の居場所事業』に係る協定を締結し、アスイクが日本財団から施設建設費と令和8年度までの運営費の助成を受けて開設し、助成終了後は本町が継続していくこととなっています。先に、国でも『子どもの居場所づくりに関する指針』を定め、全てのこどもが安全で安心して過ごせる居場所事業を推進しているところです。(補助あり)
 その中で、『子ども第三の居場所』は、市町村事業として 『児童育成支援拠点事業』と位置付けられており、この居場所の支援提供の充実を図るとしています。そして、こども及び家庭の状況を把握し関係機関と連携を取り、個々のこどもの実情に応じた支援を包括的に提供することにより虐待を防止し、こどもの最善の利益の保障及び健全な育成を図ることを目的と位置付けています。
 それでは、具体的な拠点の概要について説明させていただきます。定員は1日20名程度、開所日・時間は月~金曜日の放課後から午後8時までです。設備としては、フリースペース・学習スペース・相談室・風呂等で、スタッフ4名程度での対応となります。『子ども第三の居場所』は、地域のこどもたちが一人ひとり安心して過ごせる場所であり、信頼できる環境の中で生活のリズムが整い、学習への意欲が高まることに期待を寄せています。
 アスイクの掲げる『みんなが、みんなのこどもを育てる社会』の実現は、家族の在り方や地域コミュニティの再生にもつながる極めて大切な視点であると受け止めています。社会的包摂やSDGsの『誰一人取り残さない』理念を共有しながら、みんなで力を合わせることを改めて強く感じた次第です。
 本町は、ひとり親世帯の多い町であり、更なる支援の充実が重要となっています。この取組も本町の目指す『Well‒beingなまちづくり』の実現へとつながるように、全てのこどもの幸せを心から願い続けたいと思います。
                                           (11月14日記)

2025年11月25日 | コメント(0)

お問い合わせ先