2022年7月22日 町長コラム(広報おおがわら令和4年8月号「さくら並木」)

町政への客観的な理解につながる数字から見た大河原

~町の元気を支える住民意識と行政の経営感覚~

 町政の現状を客観的に、また正しくご理解いただくことを願って、数字から見た大河原町の一端を紹介致します。令和3年10月1日付の宮城県人口推計では、本町の人口増加率が県内第1位ということでした。あれから9ヶ月後の人口は、23600人で残念ながら60人の減少となっています。一方、世帯数は増え続けていて10230世帯(1世帯当たり2.31人)でした。人口・子どもの数・生産年齢人口(働き手)・税の総額等がほぼ維持できていることが、本町の他市町にない特徴であり、町の元気の大きな要因となっています。
 少し詳しく人口動態を紹介しましょう。令和3年末の出生者数は149人(出生率6.30%、県全体は6.16%)で、死亡者数は262人(死亡率11.07%、県全体は11.28%)となり、113人の自然減となりました。一方、転入者数は1146人で、転出者数は940人となり206人の社会増となっています。差し引き93人(増加率0.4%)の人口増でした。因みに、人口密度は946.8人/<CODE NUMTYPE=UG NUM=932B>で県内第6位となっています。
 ここからは、紙面の許す限り本町の特筆すべき数字について紹介致します。先ず高齢者を取り巻く現状ですが、高齢化率は若い世帯の転入により横ばいが続き令和3年末は28.2%でした。平均寿命から健康寿命を差し引いた不健康な期間は、男女とも最も短いのが本町で、健康寿命は男性が第3位、女性が第1位(令和元年)となりました。
 また、後期高齢者の健康診査の受診率は、47.3%(令和3年度、七ヶ宿町に次いで第2位)で、高齢者の健康意識の高さが維持されて、『元気で長生きな町』との認知が図られています。さらに、要介護認定率の低さは12.6%(令和3年度末、県全体は18.5%)で県内第1位となり、介護保険料基準額が3800円/月で全国で4番目の低さです。町民の皆さんの主体的な取り組みと地域包括支援センターを中心とした行政成果の表れと受け止めているところです。
 次に、本町の財政状況を示す数字を紹介します。先ず、財政力指数は0.63(令和3年度)と仙南地域では最も高く、町民所得も仙南7町では第1位となっています。最近大きな話題となったふるさと寄附金(令和3年度)は、前年度の27倍程となり23億7256万円となりました。今年度の推移が気になりますが、順調に伸びていることに安堵しています。この半分程の額が町の自主財源となりますので、財政調整基金と公共施設等整備基金の合計は26億7243万円(令和3年度末)となりました。その他の企業会計や特別会計についても健全な状況が維持されています。
 これらは、数字から見た本町の現状のほんの一端に過ぎませんが、町の元気が住民意識の高さによって支えられていることに改めて感謝の気持ちで一杯です。そして、社会経済環境が激しく変化する中にあっては、町政もまた経営感覚を持たずして発展の道を切り開くことはできないと痛感しています。長期的な視点に立って、説明責任を怠らず、町民の皆さんと共に歩む町政を目指してまいる所存です。

                                          (7月15日記)

2022年7月22日 | コメント(0)

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