更新日:2018年5月16日

麻しんとは


 麻しんは麻しんウイルスによる急性の感染症です。その感染力は非常に強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症するといわれています。
 予防接種の徹底により患者数は激減していますが、最近は海外からの旅行者が国内で発症した輸入症例を契機に、その接触者からの患者発生が続いています。母子健康手帳等を確認し、ご自身の予防接種履歴を確認しましょう

感染経路


 空気中を漂うウイルスを吸い込むことによる空気感染が主な感染経路ですが、その他に患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる飛沫感染やウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる接触感染もあります。
 感染性は非常に高く、コンサート会場や体育館等広い場所であっても、免疫がなければ同じ空間にいるだけで感染し発症する危険性が高くなります。
 感染した人が周囲に感染させる期間は、症状が出現する1日前(発疹出現の3~5日前)から発疹出現後4~5日程までです。なお、感染力が最も強いのは症状が出てから発疹出現前の期間です。

症状

   
 麻しんウイルスによって引き起こされる急性の感染症で、感染後約10日で、38℃程度の発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が2~4日続き、その後39℃以上の高熱とともに発疹が出現します。
 麻しんは、感染力が非常に強いため、感染が疑われる場合は、ウイルスを広げないようにマスクをつけ、手洗いをおこない、人混みの中に行くことを避けてください。また、症状が出た場合は、あらかじめ医療機関に電話連絡してから受診するようお願いします。
 
  

予防方法について


 麻しんは感染力が強く、空気感染もするため、手洗いやマスクのみでは予防出来ません。有効な予防方法として、麻しんワクチン接種で麻しんに対する免疫をあらかじめ獲得しておくことです。予防効果を確実なものにするには2回の接種が必要です。また麻しん患者に接触した場合、72時間以内に麻しんワクチンの予防接種をすることが効果的であると考えられています。定期接種の対象者だけでなく、麻しんの罹患歴やワクチンの予防接種歴が明らかでない場合、海外渡航を計画している方は、予防接種が必要かどうかかかりつけ医師にご相談ください。

治療


 特別な治療法はなく対症療法が中心に行われます。また、中耳炎や肺炎など細菌性の合併症を起こした場合には、抗菌薬の投与が必要になります。


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