2024年9月26日 町長コラム(広報おおがわら令和6年10月号「さくら並木」)

人生100年時代につながるWell-beingなまちづくり。
~『敬老会』と多発な自治を支える人づくり・仕組みづくり~

 

 9月16日は『敬老の日』でしたが、その前後には多くの行政区での『敬老会』が開催されています。日程が重なることもあって慌ただしい出席となりがちですが、心からのお祝いと町発展へのご尽力に対し感謝の意をお伝えしています。
 ここ数年は、これまで経験してこなかった社会経済環境の変化に晒されています。特に、コロナ禍や国際紛争の生活へ及ぼす影響、さらには激甚頻発化する自然災害等によって、人と人や、人とその人が住む地域とのつながりの大切さが教訓として示されているように受け止めています。そして、ようやく『敬老会』が開催される程に以前の日常が戻り、人々の動きや社会活動が活発になって交流やつながりが復活している実感が持てるようになりました。
 さて、本町での最高齢者は大正6年生まれの107歳のかたです。100歳以上のかたは本年7月末現在で13名、80歳以上のかたは2,263名とのことです。正に、『人生100年時代』の到来です。改めて、厳しい時代を生き抜いて来られた方々の幾多の経験と豊富な知恵を、これから未来を担う人々にご指導いただくことを切に願ってやまないところです。
 本町では、今年度からスタートした長期総合計画の見直し(後期計画)により、コロナ禍はじめ様々な社会経済環境の変化を踏まえた『Well‐being(心身と社会が健康で幸福な状態が継続すること)なまちづくり』を目指すこととしています。また、誰もが支え・支えられて共に生きることを大切にする『地域共生社会』の実現を図ってまいります。さらに、日常で体を動かすこともスポーツと捉えて、スポーツと健康・スポーツと観光・スポーツと交流等の様々な場面で『スポーツを活用したまちづくり』の実践を提唱しています。
 そして、高齢社会の進展に対応する施策の目標として、『認めあい・支えあい・活かしあう』基本理念を土台とした取組に努めてまいります。高齢者の方々が、生きがいのある生き方や安心な暮らしが送れるように、健康づくり・医療・介護・福祉の連携を図りながら、より良いサービスの提供が叶うよう施策に磨きをかけてまいる所存です。
 また、地域コミュニテイの再生や情報共有による住民自治の在り方が問われるなかにあって、日々の自治会運営にご尽力いただいている区長さんはじめ、区の役員の皆様には感謝の気持ちで一杯です。今後とも、皆様の真摯な取組が、なお一層多様な自治にあっても、地域を支える人づくりや仕組みづくりにつながることを心より期待しているところです。
 本町は、県内にあっては『元気で長生きなまち』のトップを走り続けています。医療環境にも恵まれて、地域づくりと一体となった介護予防への取組の早さも要因ですが、何よりも高齢者の健康意識の高さが決め手となっていると受け止めています。長寿を迎えられた皆様の更なる健やかな人生を祈念して、改めてWell‐beingなまちづくりに邁進する決意を込めたところです。

                                               (9月17日記)

2024年9月26日 | コメント(0)

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