『おおがわら千本桜スポーツパーク』の完成と、今、改めて
今後の河川敷整備とWell-beingなまちづくりが目指すもの
平成29年から県とのコラボ事業として始まった『白石川右岸河川敷等整備事業』は、令和2年の基本計画策定からさらに2年かけて『おおがわら千本桜スポーツパーク』完成の運びと相成りました。この間、スポーツを活用したまちづくりに着目し、スポーツ振興を町長部局に移管して『スポーツまちづくり推進課』を新たに設置したところです。いよいよWell‐being（心身ともに健康で幸福な状態が継続する）なまちづくりの本格的なスタートの年を迎えています。
本町の第6次長期総合計画の掲げる『ひと・まち・桜が咲きほこる先進のまち』につながる、住民が主役でずっと元気なまちへのポジティブな挑戦の始まりとして呼応するものです。ロケーションである河川敷には、堤防天端にサイクリング・ウォーキングロード（おおがわら桜ライン）が完成し、続いてMTB S-PARK・ドッグラン・親水環境・パークゴルフ場が順次整備されました。同時に、中間の盛土部にはトイレ棟・駐車場も完成しました。そして、堤内地（田んぼ側）では、今後整備する賑わい交流拠点施設』の基本設計を進めています。
今年度は、本事業に係る用地買収と道路や造成等の実施設計を進め、官民連携事業を模索するための『民間資金等活用事業調査』を実施します。住民の皆様の関心の高まりに合わせ、『都市計画マスタープラン』や本基本計画策定までに寄せられたご意見・ご要望に耳を傾けてきたところです。また、事前に土地の活用法や運営の在り方について民間事業者から広く意見や提案を求める『サウンディング調査』を実施し、市場性や活用アイディアの収集等にも努めてきました。これからも、住民説明の機会を大切にしながら目指す方向性について説明責任を果たしてまいります。
さて、昨年のスポーツ庁からの『スポーツ・健康まちづくり優良自治体表彰』は、スポーツによるWell‐beingなまちづくりの推進に大きな励みを与えてくれました。引き続き、健康意識の高さに支えられた『元気で長生きなまち』のブランド化を図るとともに、スポーツの力を信じて本町の持つ特徴を存分に活かしながら、住みよい選ばれる先進のまちを目指してまいります。
そして、全ての自治体が取り組む『地方創生』の今後についてです。総じて言えば、残念ながら人口の維持を始めそれぞれの持つ特徴を活かすことも、さらには広域連携の成果も大変厳しい状況に置かれています。嘗ては、自治体間の連携や連帯意識が、共通する行政課題をも解決へ導く原動力となっていた筈です。過度の競争が共生意識の低下を招くことにならないか気掛かりでなりません。健康づくりや観光地域づくりにおいても、広域的な視点での要として役割を担う本町に対し、大きな期待が寄せられていると感じています。
今後においても、Well‐beingなまちづくりを掲げながら、この事業への取り組みが町民の皆様の誇りとなることを願って、さらなる事業へのご理解とご協力を期待する次第です。
（3月17日記）