2023年2月20日 町長コラム(広報おおがわら令和5年3月号「さくら並木」)

ウィズコロナ観光戦略とアウトドア活動の持つ可能性
~4年ぶりの桜まつり開催と一目千本桜植樹100周年記念事業~

 去る1月25日に、第1回おおがわら桜まつり実行委員会が開催されました。新型コロナウイルスの感染症対策を講じながら、4年ぶりに例年規模で実施(4月6日~19日)することが満場一致で決定されました。
 感染状況も落ち着いて、国のマスク着用の取り扱いや感染症法上の分類変更等も方向付けされました。また、コロナ禍での観光事業については大きな痛手を被ったところですが、社会経済活動の回復とともに先般の国の基本方針の変更を受けて、県の制限解除も進み本町での例年規模による桜まつりの開催判断に至ったものです。
 一方、本町も参画する仙南圏域での今後の観光戦略としては、『地域コンテンツの一体的PR活動やテーマ性を持った広域周遊の促進』を主な施策の方向性として掲げています。具体的には、本町が事務局の『みやぎ仙南サイクルツーリズム推進会議』や柴田町の『みやぎ蔵王ハーモニー花回廊推進協議会』等の広域観光連携プランが盛り込まれています。
 さらに、本町と柴田町とで連携する『一目千本桜ブランド化事業』があり、加えて本町の『おおがわら千本桜スポーツパーク(おおがわら桜ラインMTB S-PARK、パークゴルフ場等)』を活用した健康づくりや賑わいの創出を目指す事業が進んでいます。これらを県全体で取り組む観光戦略プランと位置付けながら、本町の魅力として情報発信していくことにより、更なる集客の高まりに期待しているところです。
 ところで、一目千本桜は、本町のキラーコンテンツであることは衆目の一致するところですが、開花時季が春のみなので通年観光としての活用が求められています。例えば、『桜記念館(常時桜の映像が楽しめる等)』のような施設の検討や、清流白石川の活用にも注目する必要があるものと考えています。コロナ禍から得られたヒントには、健康づくりにつながるアウトドア活動への需要の高まりがありました。
 今後進める白石川右岸堤内地(田んぼ側)の整備と合わせ、近年人気の高まっているリバースポーツの可能性も探りたいと考えています。新たに取り組む『スポーツを活用したまちづくり』との連動にも期待を寄せているところです。
 そして、本年は一目千本桜植樹100周年を迎える記念の年です。『千本桜を千年先へ』に込めた思いは、桜に対する誇りと髙山開治郎翁が教示してくださった愛郷奉仕の念が原点です。髙山家ご子孫をお招きしての記念植樹やセレモニーの企画と合わせて、1年間の観光事業(夏まつり、オータムフェスティバル等)や各種イベントをも100周年記念事業と位置付けてプロモーションする予定です。
 本町の観光戦略の中心には、賑わいの創出につながるまちづくりの視点を大切にして、アウトドア活動等による健康づくりや広域連携の可能性を位置付けたいと考えています。そして、住民参加や官民協働の実践的なモデルとなれるように、『一歩先を行く、明るい元気なまち』を目指してまいります。
                                            (2月16日記)

2023年2月20日 | コメント(0)

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