2022年10月17日 町長コラム (広報おおがわら令和4年11月号「さくら並木」)

自転車を活用したまちづくりの推進
~河川敷などの活用による広域連携と本町のブランド化への取り組み~

 平成28年の国会において『自転車活用推進法』が成立し、翌年の5月より施行となりました。その後設立された『自転車を活用したまちづくりを推進する全国市区町村長の会』に加入しながら、『みやぎ仙南サイクルツーリズム推進会議(以下、推進会議)』の立ち上げを本町が事務局となって進めてきたところです。また、MTBプロライダーの井手川直樹氏とのご縁をいただいたことをきっかけに、『MTB S-PARK』の完成へとつなげたものです。
 さて、去る10月7日に推進会議を構成する仙南2市7町の首長等や、県からは大河原地方振興事務所長にもご出席いただき、『サイクリングキャラバン(一般社団法人自転車協会主催)』が開催されました。このキャラバンは、自転車協会と地方自治体とが一体となってサイクリングの楽しさや文化を広めることを目的に、今回初めて企画されたイベントでしたが、あいにくの雨で、予定されていた『道の駅かくだ~船岡城址公園~MTB S-PARK』までの20kmのコースが短縮となったことが心残りです。翌日は好天に恵まれて『MTB S-PARK』を会場に、東北地区で初めての『SBAA(スポーツ用自転車の協会認定ディーラー)オフロードバイクサミット2022』が開催されました。最新モデルの試乗やプロライダーによるライディングスクールなど、東北各地からの来場者に大いに楽しんでいただけたようです。
 現在、市町村は『地方創生』の名のもとに特色を生かした様々な事業に取り組んでいますが、広域連携の成果という点では厳しい状況にあると感じています。そのような中、全国的にも注目されている取り組みに、『自転車を活用したまちづくり』があるものと受け止めています。昨年、県議会には『サイクルツーリズム推進議員連盟』が発足したとの話題もありましたが、県には全県的なつながりやまちづくりの後押しとなる施策の対応を求めていきたいと考えています。
 残念ながら、コロナ禍の影響や社会・経済環境が激しく変化する時代にあって、人と人・人と地域・地域と地域のつながりが薄れることが切実な地域課題になっていると認識しています。今回の『サイクリングキャラバン』の開催が、今後の人の絆や地域のつながりとともに、新たなまちづくりの機運を高める機会になることを心より期待するものです。
 来年度より本町では、スポーツを通したまちづくりの推進を町長部局に移管する準備を進めています。日常的な身体活動もスポーツとして捉えて、今後とも河川敷などのロケーションを活用した健康づくりを積極的に提案してまいります。そして、『元気で長生きのまち』が本町のブランドとして定着することを目指す所存です。
                                         (10月17日記)

2022年10月17日 | コメント(0)

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