2022年5月20日 町長コラム(広報おおがわら令和4年6月号「さくら並木」)

『健康増進・スポーツツーリズム』から『地方創生・まちづくり』へ
  ~おおがわら千本桜スポーツパークの活用と役割~

 健康であることの大切さを痛感する出来事がありました。私事ですが、この度の新型コロナウイルスへの感染に際しましては、大変お騒がせをして多くの方々にご心配とご迷惑をおかけしましたことに、心からお詫びを申し上げる次第です。『まさか自分が』という思いでしたが、免疫力が落ちれば誰でも感染のリスクがあることを改めて体感し、認識の甘さを反省したところです。3回目のワクチン接種を終えていたお陰か、予後の問題もなく順調に回復して早い職場復帰となりました。
 さて、コロナ禍にあっても季節は巡り、1年間で最も爽快さが実感できる新緑の時季を迎えています。4月23日にオープンした『MTB S―PARK』や、話題のサイクリングロード『おおがわら桜ライン』の利用も順調に進んでいます。健康増進と自転車を活用したまちづくりについても、広域連携(仙南サイクルツーリズム)の切り口として将来への可能性に期待が高まっているようです。
 そして、この河川敷整備事業の町単独分の第2弾として、『公認パークゴルフ場(4コース、36ホール)』の整備が間もなく始まります。競技人口の大幅な増加もあり町内外からの待ち望む声が届いています。さらに、親水環境と護岸整備(県工事)や『ドッグラン』と『芝生広場』の完成も今年度事業ですので、『おおがわら千本桜スポーツパーク』の全容が見えてくるのが楽しみでなりません。
 また、堤内地(田んぼ側)については、賑わい拠点整備事業の基本設計と測量の業務委託が進められ、合わせて活用幅や運営手法を探るサウンディング調査の実施が予定されています。そして、地域再生計画(大河原町まち・ひと・しごと創生推進計画)に則り、国・県の支援のもとに人口減少対策をはじめ地域課題の解決と、新たな賑わいの創出につなげていく組み立ての重要な時期となりました。
 さらに、先月号でも表明したように『スポーツによる地方創生・まちづくりへの挑戦』をスタートさせてまいります。仙南地域全体の課題としては、少子高齢化と同時に進む人口減少・住民の健康増進・過疎化と地域経済の衰退等、極めて深刻な現実に直面しています。国はこの様な現状を踏まえて、東京オリ・パラ大会でのスポーツ熱の高まりを契機として、スポーツによる自治体をあげて取り組む地方創生やまちづくりを提案しています。つまり、まちづくりのツールとしてスポーツを活用する発想の転換を求めているのです。
 今回の新型コロナウイルスへの感染は、日頃の健康増進の実践が免疫力を高める大切な視点であることの気付きを与えてくれました。そして、『おおがわら千本桜スポーツパーク』から始まる新たな空間が、健康増進・スポーツツーリズムから地方創生・まちづくりへの掛け橋として、人と地域をつなぐ役割を担ってくれることを期待しています。新緑の一目千本桜のトンネルを歩きながら健康であることに感謝し、事業の成功と本町の発展を誓ったところです。
                                             (5月18日記)

2022年5月20日 | コメント(0)

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