皆さんからのご厚意に、心より感謝申し上げます
~MTBパーク構想へのふるさと納税型クラウドファンディング~
寒暖の差も大きくなって、早朝の桜並木を吹き抜ける川風も少し冷たく感じられる季節となりました。さて、本町では令和4年春のオープンを目指して、白石川右岸河川敷にマウンテンバイク(MTB)パークの整備を進めています。本来は山がロケーションとなるものですが、子どもから大人まで安心して楽しめる日本初の河川敷コースとなるものです。
この事業は、コースレイアウトの監修をお願いした日本を代表するプロライダーの井手川氏と町とがタッグを組んだプロジェクトとして実現の運びとなったものです。そして、河川敷全体の整備は県と町とのコラボによるものですが、堤外地(川側)を利用する本町の単独事業第一弾となる取り組みです。
MTBパークの整備費は、コース内備品等を除き1600万円程ですが、この内の500万円(当初目標300万円)をふるさと納税型クラウドファンディング(CF)を実施して寄付金の募集をしています。9月中旬現在、60人以上の寄付者により既に400万以上のご寄付(10月15日まで実施)となりました。予想を遥かに超える金額と事業の趣旨へのご賛同を賜り、皆さんからのご厚意に心より感謝申し上げますと共に、整備の完成に向けて身の引き締る思いです。
本町を取り巻く周辺市町の近況は、人口減少と少子高齢化が同時に進み、賑わいや活力が一層削がれていく厳しい環境にあるものと受け止めています。広域連携に対する各市町の温度差や様々な分野での格差の拡大が気掛りでなりません。現状の打破に向けて、本町が事務局を担う『みやぎ仙南サイクルツーリズム推進会議』が立ち上げられて活動を継続してきたところです。将来の広域的なサイクリングルートを設定する等、自転車を活用したまちづくりとして全県的なつながりとなるよう期待を寄せています。
また、コロナ禍に伴う環境変化の中にあっても、家族のふれあいや健康づくりにつなげるためには自然豊かなロケーションの存在が不可欠です。本町の高いポテンシャルを活かしながら、広域的な賑わいや元気の創出に貢献できるように、このMTBパーク構想を是非とも成功に導きたいと考えています。
今回のCFは、本町にとって初めての試みですが、資金面での課題解決の糸口やシティプロモーションの手段等としても、これまでに経験したことの無い新鮮な感覚を与えてくれるに違いありません。そして、自転車が『新しい風』となり、人と人・人と地域・地域と地域をつなぐ『むすぶ風』を強く吹き込んでくれるものと確信しています。
コロナ禍による 社会・経済の環境変化に苦慮しながらも、事業の趣旨に賛同しお寄せいただいたご厚意に、改めて衷心より御礼申し上げる次第です。広域的な視点で果敢に挑戦する本町の取り組みは、必ずや実績と誇りとして地域の皆さんに受け入れられることでしょう。
いただいたご支援を心の糧として、さらに精進してまいる所存です。
2021年9月17日