2020年7月30日 町長コラム(広報おおがわら令和2年8月号「さくら並木」)

コロナ禍、豪雨災害、熱中症、そして社会・経済活動再開と人のつながり

~つながりを意図した「おおがわら応援券」~

 『これからどうなるの?』新たな国内感染者が1週間で三千四百人(7月20日現在)を超えて、経路不明な市中感染が広がる結果となっては社会不安が募るばかりです。世界全体では、感染者が千四百五十万人を超えてパンデミックは深刻化の一途を辿っています。WHOは、『多くの国が間違った方向に進んでいる。』と警告しましたが、予防措置がなぜ徹底されないのでしょうか。そして、『微粒子による空気感染の可能性が否定できない。』というニュースも衝撃的な受け止めとなりました。
 さらに加えて、九州地方を中心として全国に大きな被害をもたらした豪雨災害は、昨年の東日本台風の記憶を呼び起こすこととなりました。交通網も大打撃を受け観光地が心配される中、本来なら動き出した国の『GoToキャンペーン』なども励みとなるところですが、『手放しには喜べない。』状況となると、事業者の心が折れてしまわないか危惧されます。
 そして、身体的距離の確保、マスクの着用、手洗いや3密を避ける等の『新しい生活様式』のもとでの熱中症予防策にも懸念が及んでいます。室内でのエアコンの使用については、冷房時でも窓の開放や換気扇によってリスクを下げる工夫が必要です。多くの人が免疫を持つかワクチンの接種が可能となるまでは、季節に関わりなく『新しい生活様式』の継続が何よりも大切なこととなるでしょう。
 感染拡大の防止に努めながら社会・経済活動の回復とを両立させることは、決して容易なことではありません。国・県・町のきめ細やかな事業者支援が実践され、雇用がしっかり守られなければ生活の安定は生まれないのです。本町でもこの視点に立って、生活支援とのバランスを考えながらこれまでも独自の支援事業を実施してまいりました。
 この度、議会の議決を得て『おおがわら応援券(4割増商品券)』を商工会と共同して8月より販売を開始する運びとなりました。人と店舗とのつながりを意図した取り組みに、是非とも購入によるご協力をお願いする次第です。購入した店舗のみでの使用となりますが町民以外でも購入でき、5千円で7千円の買いものや食事ができる有利なものです。また、この秋(9月告知、11月実施)には、町内全世帯に対する生活支援として一世帯当たり一万円分の商品券を配布する事業を実施する予定としています。これからも、流行の第2・3波が懸念されますが、医療人(薬剤師)でありショッピングセンター創業を通して得た地元経済への知見を活かし、一人も取り残すことの無い支援に全力投球してまいる所存です。
 人は、人や地域社会とのつながり無しに生きることはできません。しかし現状は、民生委員やNPO・ボランティアの皆さん方でも集まれない、貢献できないことに苛立ちやもどかしさを覚えている筈です。つながりを意識しながら様々な手立てを考えて、『認めあい、支えあい、活かしあう』地域社会の実現にとことん挑戦していく決意をしたところです。

                                           2020年7月20日

2020年7月30日 | コメント(0)


お問い合わせ先