~町の特性を活かし、未来を描く~
~地域特性の見える化ツール~EvaCva(エヴァシーヴァ)というものをご存知でしょうか。
自分たちが暮らす町にどんな魅力や特性があるのかを、比較し発見することができる統計データが示す指標で、民間の研究機関が公表しているものです。
自然・環境・健康と医療・社会基盤・活性化度・財政・雇用などの分類されたデータの比較から、人口が同規模の自治体内でのランキング表示がなされています。
気になる本町の順位ですが、全体でも分類別でもほとんどが中位程度でした。
そのなかで特筆すべきことが2つあって健康と医療が非常に高く、残念ながら雇用がかなり低いという事実でした。
救急やがん治療等の医療機能を高めてきた中核病院が本町に所在することや、高齢者の皆さまの健康意識が高いことなどが貢献していると思われます。
後期高齢者の健康診査受診率や生活習慣病の保有者率等は、県下でも1位・2位であり、その健康意識の高さを裏付けています。
災害に強く安全で安心な環境づくりと合わせ命を大切にする文化の醸成につながることを切に期待しています。
本町の弱点とも言える雇用については、人口減少対策=雇用拡大につながる産業振興施策と地元企業への支援がポイントになると考えています。
合わせて、若者の定住・移住につながる子育て支援や教育の充実が大切であると認識するところです。
町では現在、町政運営の最上位計画と位置付けられる「長期総合計画」を策定しています。
各分野で活躍する町民の代表や公募で参画されている方々からなるまちづくり審議会と、役場職員のプロジェクトチームでつくる専門部会が並行して開催されているところです。
そのなかで中心的なテーマは、『生命(健康)と安全を守る』と『町の人口減少対策』とさせていただきました。
どちらも私が町政スローガンとして掲げております『認めあい、支えあい、活かしあう、一歩先行く元気なまちに』につながる視点と受け止めています。
これからの新しい地域づくりのなかには、民間の持つエネルギーやマネジメント力を取り入れながら情報の発信力にも磨きをかけて、町全体の活力を高めていくことが重要と考えています。
また、多様な社会環境の変化が待ち受ける時代にあって、目前の課題解決に追われるだけでは町政の発展は望めないと感じています。
地方創生の理念につなげるためにも、町の垣根を下げ広域連携を図りながら、本町の特性である中心性・拠点性・利便性をとことん活かし未来を描き続けることが大切であり、このことによって5年先10年先、いやもっと先の展望をも切り開くことができると信じています。
今年度は、大きな交付金事業(一目千本桜ブランド化事業・中央公民館複合化事業)なども交付決定され、先の6月議会では満場一致の議決をいただきました。
年度内での事業展開を図るなかで、町民の皆さまにも身近な施設のリニューアルなどを通して、町政の進展を実感していただける機会になることを願っているところです。