~社会不安解消の期待を込めて~
新型コロナウイルスのワクチン接種がいよいよ始まります
新型コロナウイルスの変異型の感染者が4月に入って急増し、大阪・兵庫・宮城に続いて東京・京都・沖縄、さらに続いて埼玉・千葉・神奈川・愛知にも『まん延防止等重点措置』が適用されました。専門家からは『第4波』の到来を指摘する声も広がり、病床逼迫が深刻化の一途を辿っています。また、『第3波』と比較すると感染者の増加速度が速く重症化し易いのは、変異型の影響との判断もなされています。広報5月号はゴールデンウィークに入ってからの配布となりますが、届く頃までに状況がさらに悪化する懸念を抱きながらこの原稿を書いているところです。
さて、本町でも既にワクチン接種(無料)に必要な高齢者(昭和32年4月1日以前に生まれた方)向けの『クーポン券(接種券)』が送付され、個別接種は5月10日から、集団接種は5月23日から順次接種が始まります。一部、高齢者施設等の入所者や介護従事者に先行して接種することも決定されました。本町は他が羨むほどの医療環境に恵まれているとよく言われますが、大河原町医師団会の先生方のご理解とご協力には頭の下がる思いであり感謝に絶えない次第です。
それでは、ワクチン接種までの手順の概略について説明させていただきます。クーポン券が届いたら先ず接種場所を選ぶことから始めます。かかりつけ医による個別接種の場合は、町内8つの医療機関に受診時や電話での予約が必要です。(接種や予約できる日は医療機関により異なります)次に集団接種の場合は、大河原町総合体育館(はねっこアリーナ)及び金ケ瀬公民館(7月中旬~9月上旬)で行いますが、接種時間は土曜日は午後2時から5時まで、日曜日は午前9時から正午までと午後2時から5時までとなります。やはり事前に予約専用の『ワクチン接種予約ダイヤル』での予約が必要です。ワクチン接種は2回受ける必要がありますので、2回目の予約は1回目の接種後に行うことになります。
いよいよ待望のワクチン接種が始まりますが、ワクチンの供給等は、いまだ不透明な現状でもありますので、希望する方全員への接種完了時期は見通せないところです。しかし、町民の皆様のワクチン接種に対する期待の大きさは肌で強く感じております。誰も経験したことのないこの社会不安解消のため、何としても流行収束の切り札であるワクチン接種を成功させなければならない責任を改めて自覚した次第です。接種の副反応への不安や懸念をお持ちの方々についても、国・県の相談窓口が開設されておりますので、確かな情報で冷静な判断を期待したいと考えています。
この大規模なワクチン接種は行政にとっても未経験であり、町民の皆様が不安を抱かないよう情報を丁寧に周知することが最重要と認識するところです。残念ながら当面のワクチン供給量は少なく、接種される人が一部に限られることでの不満や困惑も想定されます。先ずは本格実施に向けて混乱なくスタートを切り、軌道に乗せることに努めたいと思います。接種を受けるかどうかは最終的に本人の意思となりますが、町民の皆様にはコロナ禍の教訓を活かし、コロナの時代を共に生き抜くためにも、この取り組みへのご理解とご協力を切にお願い申し上げます。
2021年4月19日