2018年5月17日 町長コラム(広報おおがわら平成30年6月号「桜並木」)

生涯学習の新たな拠点と住民意識の高揚  ~ 放送大学学習室の開所 ~

季節の巡りが早く眩(まばゆ)いばかりの新緑も、いつしか濃淡のついた緑のコントラストを見せています。

そんななか5月15日に、大河原駅前図書館分館の『絵本と学びのへや』内に、放送大学宮城学習センター大河原視聴学習室(以下、放送大学学習室)が開所しました。

県内では気仙沼・角田・石巻に次いで4番目ですが、BSデジタル放送やインターネット等を利用して授業を行う正規の通信制の大学です。

豊かな教養を培うとともに、実生活に即した専門的学習が深められるようになっていて、教養学部と大学院(修士・博士後期課程)も設けられています。

開所の場所となった『絵本と学びのへや』は、住民の存在意義を訴える熱心な運動と、優しい町民性に繋がるボランティア活動への高い評価によって、見事に復活を遂げさせていただいた施設です。

この場への放送大学学習室の開所は、町民の大切な誇りと期待を一層高めることになると受け止めています。

さらに、本町の持つ特徴やこれから目指す町の将来像である「人・まち・桜が咲き誇る先進のまち」にも繋がることになるものと考えているところです。

本町は、県南の中心に位置し商業の歴史を色濃く持ちながら、その中心性・拠点性・利便といった特徴を活かして着実に発展してきた町です。

そして、教育や文化さらには生涯学習の面においても常に先進的な取り組みがなされてきた、教養豊かな町だと自負しています。

私としても、教育や文化に裏打ちされた住民意識の高さや生涯学習を通しての実践的なまちづくりへの参加・参画なくして、町の持続的な発展はあり得ないと常々考えてきたところです。

今日の社会は、変化が激しく複雑で多様な価値観が存在する厳しく難しい時代でありますが、だからこそ必然的に生まれてくる文化的な欲求や生涯学習の高まりに応える、しっかりとした学びの場が重要になっていると思えてなりません。

この放送大学学習室の開所が、まさに本町に相応(ふさわ)しいまちづくりとして一歩先を行く明るい元気な歩みに繋がることを切に期待するところです。

ただし、開所だけでは全くの出発点に立っただけであり、地域のなかにあって実践的に活発に利用されていくことが重要です。

町の姿勢としても、ダイナミックに躍動する住民意識の高揚に向けて、今後とも生涯学習の持つ意義を力強く謳い、教育のブランド化や待機児童ゼロ等の子育て支援の充実に加え、生涯学習の先進地となれるようがんばってまいる所存です。

町民の主体的な取り組みを心から願うとともに、開所に至るまでにご尽力いただきました大勢の皆さまに感謝したいと思います。

2018年5月17日

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