2018年4月17日 町長コラム(広報おおがわら平成30年5月号「桜並木」)

「一目千本桜」をイメージしたブランド化によるまちづくり

3月中の開花で始まった『おおがわら桜まつり』でしたが、予定より少し早く4月15日を持って終了となりました。

来場者数は、その年の天候によって左右されますが、インバウンド(訪日外国人旅行)客の大幅な増加を含め上々の入り込みとなったようです。
昨年度は、柴田町と連携して取り込んだ東北観光復興対策交付金の活用により、中学生から提案のあった『冬の桜のイルミネーション事業』やインバウンド関連のプロモーション等の積極的な事業展開を図ったところです。

また、町の単独事業として、桜の木の延命化に繋げる剪定作業等も実施しました。

これらの取り組みが、『一目千本桜』の価値を改めて町民の皆さまの意識に訴えかけることになったのではないかと受け止めています。

そして、本町の目指す町の将来像のなかでも『一目千本桜』をイメージしたブランド化によるまちづくりを、重点プロジェクトとして位置づけたいと思っているところです。

具体的には、現在策定中の『第6次長期総合計画』に示す、町の将来像やキャッチフレーズに活かせるのではないかと考えています。

まちづくりのコンセプトとしては、(1)住民自治・住民主権(認めあい、支えあい、活かしあうの継承)、(2)生命(いのち)と安全を守る、(3)町を未来へと繋ぐ(本町らしい人口減少への挑戦)を掲げていることはこれまで示したとおりです。

本町の桜は、100年もの間生命(いのち)を繋いで毎年花を咲かせ、町の象徴として愛される『一目千本桜』となりました。

町の伝統として生命(いのち)と安全が大切に守られてきた、住民が主役の元気なまちづくりと重なる思いです。

また、確実に訪れる人口減少社会にあっても本町の持つ様々な特徴を活かしつつ、まちのブランド化による選ばれるまちとなることを目指したいと願っています。

そこで、案として、『人・まち・桜が咲き誇る、先進のまち』を本町の将来像にしたいと考えています。

さらに、『町民憲章』に謳われている、~おおらかでや、~たくましく未来へ続くなどの言葉を活用したキャッチフレーズとして、『おおらかに、たくましく未来へ続くおおがわら』を提案しているところです。

厳しさを増す社会環境のなかにあって、『寛容と知性』や『豊かな心の広がり』の大切さをイメージさせることも合わせ期待したいものです。

東日本大震災から7年を越えて月日が流れましたが、福島原発事故の甚大な被害や心の傷はいまだ残されたままです。

追い打ちをかけるような自然災害や社会環境の変化が渦巻く現代にあって、行政経営としてのまちづくりの方向性や理念を町民の皆さまと共有することの重要性を強く実感しています。

全員参加のもと、町を未来へと繋ぐブランド化によるまちづくりに向けて全力投球してまいる所存です。

今年の桜もまた大切な気づきを与えてくれました。感謝の気持ちでいっぱいです。                                                                                           

2018年4月17日

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