2019年3月20日 町長コラム(広報おおがわら平成31年4月号「桜並木」)

『つなぐ』、本町の果すべき役割 ~みやぎ仙南サイクルツーリズム推進会議設立~

新年度は、町の将来像を『ひと・まち・桜が咲きほこる、先進のまち』とした第6次長期総合計画に基づく町政がいよいよスタートします。

これまで以上に町民の皆さまの声に耳を傾け、様々な施策を柔軟かつスピード感を重視しながら展開し、先進的で健全な町政経営につなげてまいる所存です。

町民の皆さまのより一層のご理解とご協力をお願いいたします。

さて、平成31年度大河原町議会第1回定例会(3月会議)において、新年度の予算案を始めとする提出議案等がすべて満場一致で可決されたところです。

また、私の町政に臨む所信(施政方針)のなかで、5年目を迎える地方創生への取り組みにも様々な質問をいただきました。

人口減少対策を中心とした国主導の取り組みですが、『勝者なき競争』と言われるように人口をめぐる地域間競争が避けられない現実となっています。

現状は人口が維持されている本町でありますが、広域的に捉えれば本町だけ人口が維持できれば良いということでないのは明らかです。

こういった状況にあって、地域全体の将来を考え、本町が果たすべき役割に目を向けたとき、『つなぐ』というキーワードが見えてくると受け止めています。

それぞれの自治体が取り組む地域包括ケア体制の整備のように、支え合いや助け合いの仕組みづくりの上でも、人と人をつなぐことが最も大切な基本です。

そして次に、人と地域や地域と地域をつなぐ具体的な手立てをどうするのかが問われることになると認識するところです。

仙南の中心に位置し、その中心性・拠点性・利便性を合わせ持つ本町は、小さな町でも大きな役割を担う『スーパータウン』と呼ばれています。

恵まれた環境を活かしながら率先して民間の活力やマネジメント力を行政に導入し、今こそ大河原町らしいスタンスでのチャレンジが求められていると考えています。

先の2月25日に、仙南2市7町合意により本町が事務局となる『みやぎ仙南サイクルツーリズム推進会議』が設立されました。

仙南地域の観光は残念ながら、『観光資源に恵まれているが知名度が低く、多様性が高いが一体感が弱い観光圏』と指摘されています。

このような弱点を克服するためには、それぞれの市町にある観光資源を結び付ける具体的な企画立案が必要であると考えたところです。

県には、国と共に立ち上げた『宮城サイクルツーリズム推進協議会』もできました。健康増進やインバウンド増加の可能性など、交流だけではないつながり合う人口の拡大が期待できるものと考えます。

現代社会にあっては、介護・福祉の現場や観光振興ばかりでなく、安全・安心等あらゆる行政施策の展開のなかで人と人、人と地域、地域と地域がつながることが改めて極めて重要な視点になるはずです。

今回の推進会議の設立が、地域がひとつにつながって取り組む試みの新基軸となることを切に願っているところです。

2019年3月20日

お問い合わせ先

 総務課


  TEL:0224-53-2111 FAX:0224-53-3818

  お問い合わせフォームはこちら