2017年11月20日 町長コラム(広報おおがわら平成29年12月号「桜並木」)

地区別懇談会を終えて ~『地域の10年先の話』しませんか~

先ず、この度の職員の起こした不祥事(傷害容疑)につきましては誠に遺憾であり、町民の皆さまには心よりお詫び申し上げます。

公僕としての自覚と倫理意識の徹底を促し、再発防止を強く求めたところです。

さて、現在町では平成31年度からの長期総合計画および国土利用計画の策定を進めています。

計画策定にあたり、住民の意見を広く計画に反映させるために、町内を5地区に分けて懇談会(11月8日~14日)を開催しました。

今回は、各地区ごとに関わりや関心の高いテーマを設定し、さらに町での方針が決定されていない悩ましい問題も取り上げて実施した結果、これまで以上に活発なものとなりました。

また、『地域のこの先10年の話』しませんかという問いかけが、町側からの一方的な説明や住民の要望を単に受け付けるものではないという理解に繋がったと受け止めております。

何れにしろ、率直な意見をたくさんいただくことになり感謝に絶えない次第です。

町民の皆さまと一緒に考え、未来に繋がるまちづくりに向けて共に行動するための出発点として、この成果をしっかり将来に活かしてまいる所存です。

紙面の都合上、一つ一つ具体的に取り上げることはできませんが総括的にまとめてみたいと思います。

やはり、一目千本桜の保護と活用や白石川右岸河川敷活用のテーマでは、町民の皆さまの潜在的な思いや期待感を強く感じさせていただきました。

今後とも、広域連携による賑わいの創出や一体感のある交流の拡大に繋げながら、地方創生や観光復興事業の成功事例となるよう足早な展開が求められていると認識したところです。

また、将来の公共施設の在り方や行政区の見直し、さらに求められる子育て支援策等についても数多くの意見をいただきました。

10年先の学校の姿や集会所等の老朽化した施設の抱える課題についても忌憚のない発言が続き、結論を導くことに繋がるような熱い思いを語っていただいたことが印象的でした。

その他にも人口減少地域を取り巻く課題と、農業や商業の活性化等産業振興への提言やご不満、さらには中央公民館リニューアル後の活用アイデア等についても提案がありました。

最後に、本町の要介護認定率が低いことを中心とした高齢者への支援策では、かかりつけ医が充実し本町の高齢者の健康意識が極めて高いことなどに理解が広がりました。

一方、地域包括ケアシステムの真の実現に向けて、専門的なサービスと共に地域で多様に支え合う仕組みをどう実現させていくか、が重要な課題であることが浮き彫りとなりました。

本当に実りの多かった地区懇談会に心より感謝申し上げます。

職員と共に、『役場は誰のためにあって、何の目的で仕事をするのか』を正しく理解し、住民主権のまちづくりに邁進してまいります。

2017年11月20日

お問い合わせ先

 総務課


  TEL:0224-53-2111 FAX:0224-53-3818

  お問い合わせフォームはこちら