本格的なカレーが味わえると評判なのが「南インド料理 ケララキッチン」さんです。オーナーシェフのP.K.カーダーさんは、オマーンの5つ星ホテルや、オマーン大使館などでシェフを務めていた凄腕の持ち主。

　2013年に、大河原町のショッピングモールフォルテの一角にお店をオープンしました。少し見つけにくい場所にあるにも関わらず、その本格的な味の虜になったリーピーターが続出しているお店です。2017年には「ミシュランガイド宮城2017特別版」にも掲載されました。

　「ケララ」とは南インドに位置するアラビア海に面した土地で、カーダーさんのご出身地です。海に面したケララでは、よく料理にシーフードが使われるそう。また、紅茶の産地としても知られています。

　本場仕込みのカーダーさんがつくるカレーは、すべてが手づくりで無添加です。21種類ものスパイスを食材ごとに使い分け、ブレンドしていくのはまるで魔法のよう。最近は、スパイスがもつ健康効果などに興味を持つ方も増えているようです。

　また小麦粉を一切使わない調理方法のため、サラッとした仕上がりで胃もたれしにくいのも特徴です。「本当においしい料理を食べてもらいたい」との想いから、作り置きは一切せず、注文が入ってから一品一品の調理にとりかかるといいます。そのため、多少お時間がかかりますが、おいしさを伝えるためには大切なことなのだそう。ナンも厨房にある炭火窯で、ひとつ一つ焼いてくれます。

　平日のランチタイムは、本日のカレー2つ・ベビーナン・ハーフライス・本日のサイドメニュー・サラダ・ドリンク・デザートがセットになった大満足のプレート「ミックスターリー」が一番人気。とことん本場の味を楽しむなら、ライスをインド米に変更するのもお薦めです。パラパラとした食感が、スパイスの効いたカレーの風味を引き立ててくれます。また、グランドメニューの「シーフードカレー」は尾頭付きの大海老・ムール貝・イカが入った豪華な一皿。魚介の風味が存分に味わえるケララらしいカレーです。

　メニューは、お持ち帰りも可能なので、天気の良い日には、白石川のほとりで景色を楽しみながら食べるもの良いかもしれません。

　店内に置かれたスパイスが入った小瓶や、インド料理のレシピ本、ガイドブックなどを観ていると、ケララに行ってみたい気持ちになってきます。南インド・ケララから大河原町に移住してきたカーダーさんは「大河原町は、とても住みやすいところで気に入りました。美しい川や桜並木、田んぼの広がる風景が大好きです」といいます。そして、ご自身のお国のことを聞くと「ケララもとても良いところですよ。いろいろ教えますからぜひ遊びに行ってみてください」と、まっすぐな瞳でこたえてくれました。

お問合せ先

南インド料理　ケララキッチン

宮城県柴田郡大原町字小島2-1　大河原フォルテ1F
営業時間：11時00分～15時00分、17時00分～21時00分
TEL：0224-52-2788
定休日：火曜日